障害年金|うつ病 その1

2021/09/11 ブログ
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障害年金は様々な障害で受給されていますが、最も多いのが精神の障害で、その中でも群を抜いて多いのがうつ病です。

うつ病はストレス社会に生きる私たちの誰もが発症する可能性がある身近な病気です。誰でもなりやすく治りやすいことから、「心の風邪」と例えられたりしますが、再発しやすく、こじらせると治るまでに長い期間を要することもあるので注意が必要です。

もしも、あなたがうつ病で仕事や日常生活に支障をきたしてお悩みでしたら、障害年金の請求を検討することをお勧めします。

では、うつ病で障害年金を請求するにはどうすればいいのでしょうか?…ぜひとも知っておいていただきたいことを解説していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1. うつ病ってどんな病気?

2. うつ病で障害年金を請求する前に確認しておくこと

3. うつ病で障害年金が受けられる症状の目安は?

4. うつ病で障害年金請求する時に注意してほしいこと

5. よくあるお問い合わせ

<1.うつ病ってどんな病気?>

うつ病で障害年金を請求するのなら、先ず「うつ病」っていう病気についてよく知っておくことが大切です。

障害年金請求においては病状の申し立て(病歴就労状況等申立書に記入)をするのに役立ちますし、自分の病気と向き合うことがよりよい治療につながっていくと思います。

 

うつ病が発症する原因は「心理的なストレス」、「脳内の変化」、「なりやすい体質」の3つが関係するのではないかと言われています。

うつ病は心の病と思われがちですが、じつは脳の病気でもあるのです。過労や対人関係のトラブル、離婚や死別といった辛い体験や悲しい出来事のみならず、結婚や進学、就職、引越しなどといった生活環境の変化が原因となる心理的なストレスがきっかけとなったり、あるいは体の病気や内科治療薬が原因となったりして脳のバランスが崩れ、うつ病を発症すると考えられています。

脳にある無数の神経細胞が様々な情報伝達をすることによって感情が生まれますが、ストレスを受けることによって一部の神経細胞に変化をもたらし、それによって感情や思考にゆがみが生じるのではないかとも論じられています。

うつ病が遺伝するかどうかははっきりとしていませんが、親や兄弟がうつ病になったことがある場合には発症しやすいことが解っているため、うつ病になりやすい体質があると考えられています。

 

うつ病の特徴的な症状

うつ病では、様々な心の不調や体の不調が現れます。

第1段階として、日常の活動に低下がみられるようになります。

たとえば、歩くスピード、炊事や掃除にかかる時間、仕事面での正確さやスピード等、なんとなく、いつもの自分と違うなと思いながらも自分では病気の始まりとは気づけずにいます。このころの特徴として不眠に悩むケースが多いようです。

第2段階として、身体症状が見られるようになります。

食欲が極端に低下するため体重減少がみられたり、微熱が続いたり、めまいが起きたり、頭や肩や首など体のあちこちが痛く感じたりすることもあります。

また、体が重く感じたり、だるさや疲れやすさを強く感じるようになったりもします。

朝は体がだるく布団から起きられないのに午後から夕方になると調子がよくなるという日内変動がみられるのもうつ病の特徴の一つと言えるでしょう。

第3段階として精神症状が現れてきます。

注意力、集中力が低下し物忘れをするようになります。

硬い内容の新聞記事や本が読めなくなり、同じところを繰り返し読んだり、物語の筋が解らなくなったり、登場人物の名前をすぐに忘れてしまったりして、症状が進むと漫画や雑誌などですら手に取る気持ちにならなくなってきます。

本を読むのがつまらなくなるばかりではなく、映画を最後まで観られなくなったり、テレビを見たり音楽を聴いたりする気にならなくなったりもします。

日常会話においても、人の名前や普段使っている固有名詞が出てこなかったり、言葉に詰まってうまく喋れないことにもどかしさを感じるたりします。

また、感情も次第に鈍麻してくるため、趣味や関心事にもさっぱり興味がなくなり何を見ても聞いても感情がわかなくなってしまう反面、感情が異常に敏感になって自分の感情を制御できなくなり、急に怒り出して暴力をふるったり暴言を吐いたりと、感情が不安定な状態が続くようになります。

さらに、物事の判断・決定能力も低下していくため複雑な思考ができなくなってきます。

思考がぐるぐる回転する中で、希死念慮が高まり自殺行為に走るのも珍しくないことです。

 

うつ病のサインに気づくことが大切

うつ病は本人が気づきにくい病気です。知識がなくて症状が現れているのに気づかない場合や普段と違う自分に気づきながらも病気を認めることを拒否している場合があります。

また、重症になると脳の働きが低下するため病気であることを認識できなくなってしまったりもします。

「口数が少なくなる」「イライラしている」「朝や休日明けに調子が悪い」「遅刻、欠勤が増える」「だるさを訴える」「身辺整理をする」などのうつ病のサインに家族や周囲の人が気づき、重症になる前に医療機関を受診し適切な治療を受け日常生活のリズムを整えていくことが大切です。

 

 

 

 

 

うつ病のサインを見逃さないで早めの受診を!!

続きはブログ「障害年金|うつ病 その2」をご覧ください!!