障害年金 | ALS その1
ALSは、全身の筋肉が萎縮し力が無くなっていく神経の病気です。症状は様々ですが、進行が速く、ほとんどの方が、ALSと診断されてから1年後には障害年金に該当する状態となっているようです。
もしも、あなたや、あなたのご家族様が、ALSによる障害で日常生活を送る上で不自由がありましたら、障害年金の請求を検討することをお勧めします。
しかしながら、ALSの方全てが、障害年金を受給できるわけではありません。
では、ALSで障害年金を請求するにはどんな点に注意すればいいのでしょうか?…ぜひとも知っておいていただきたいことを解説していきたいと思います。
1. ALSとは?
2. ALSで障害年金を請求する前に確認しておくこと
3. ALSで障害年金が受けられる症状の目安は?
4. ALSで障害年金請求する時に注意してほしいこと
5. ALSと遺族年金の関係
<1.ALSとは?>
ALSで障害年金を請求するのなら、先ずALSという病気についてよく知っておくことが大切です。
ご自分の病気と向き合うことは今後の治療にも役立ちますし障害年金請求においては病状の申し立て(病歴就労状況等申立書に記入)をするのに役立ちます。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは、手足・喉・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだん痩せて力が亡くなっていく病気です。しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)が主に障害を受けます。その結果、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉が痩せていきます。その一方で、体の感覚、視力や聴力、内臓機能などは全て保たれるのが普通です。
ALSの症状は、多くの場合、手指の使いにくさや肘から先の筋肉がやせ、力が弱くなることから始まります。話しにくい、食べ物が飲み込みにくいという症状や、足の筋肉がやせて力が弱くなる症状で始まることもあります。通常左右いずれかから症状が出現しますが、両側の肩周りがやせ、力が入らない症状から始まることもあります。
初期症状はまちまちでもいずれの場合も、やがては呼吸の筋肉を含めて全身の筋肉が痩せて力が入らなくなり、体を動かすことが難しくなります。喉の筋肉に力が入らなくなると発音しにくくなり、水や食べ物の飲み込みも難しくなります。また、よだれや痰が増えることがあります。呼吸筋が弱まると日常の動作でも息切れをおぼえ、呼吸も十分にできなくなります。
一方、進行しても通常は視力や聴力、体の感覚などに問題はなく、眼や瞼を動かす筋肉や排尿・排便に必要な筋肉の症状は発症早期には出にくいことが知られています。物忘れは目立ちませんが、言語や行動の症状を中心とした認知症状がみられる場合があります。
続きはブログ『障害年金|ALS その2』をご覧ください!!